2012年6月28日木曜日

横浜 水辺景観問題

久しぶりにブログを書いています、なんと1年以上さぼっておりましたが、少しずつ復活してゆきたいと思います。
さて今横浜の水辺空間で民間の結婚式場の出店を巡ってかなり大きな議論が展開しています。
http://sankei.jp.msn.com/region/photos/120617/kng12061717470002-p1.htm

横浜の歴史的な場所性、空間性を基軸にこれまで水辺を含む湾岸地域の“景観”を守ってきた「都市美対策委員会」という識者の集まりが横浜にはあって、この委員会の意見として「このような建物は横浜の水辺にふさわしくない」と明確に態度を表明したにも関わらず、議会がこの建物の建設を承諾したのです。
この時の都市美対策委員会vs 結婚式業者(2012年1月)のやり取りは以下の横浜市のHPで公開されています。これを読むとおおよそ事の次第がわかります。(読むのに少し時間と体力が要ります)→http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/design/shingikai/tosibi/ks014/

一昨年から色んな場所でパブリックとプライベートな空間の質の問題も含めて日本でいま「公共」を再定義する必要がある、と考えてきました。報告も遅れましたが今年から東京工業大学で大学院生対象の研究室をいただき、そうした研究を中心に活動を始めようとしています。→ http://www.igs.titech.ac.jp/education/enveng/info_major.php#top

公的な場所における景観や風景は市民の「共有の財産」と考えることがその地域の文化度を高めるのではないだろうか、つまり公共を考えることは街の文化と関わることに他ならないと思います。
まずは皆様にも広くこの水辺景観問題を知っていただきたく、広く意見を募りたいと思います。